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OluOlu通信

025号
​2021年9月

秋の風が気持ち良いですね
9月も2回、OluOluキッズたちの元気な声がコートに響き渡りました。運動しやすい気候になってきましたね。さぁ、9月のレッスンを振り返ってみましょう!

9月11日

​ この日は、曇り時々小雨。太陽が出ているとまだまだ暑さを感じるため、曇りくらいがちょうど良い天気です。久しぶりに練習に参加してくれたお友達も含めて、8名の参加者で練習をすることができました。

 

​ ウォーミングアップは、新!こおり鬼!!、と題して、”まねっこ鬼”をしました。鬼に捕まった人は、1)中央にいるコーチを素早く見つけて、コーチの真似をします。きちんとできたら、”氷”が溶けるというルール。もう一種類は、2)鬼にタッチされたら、鬼に言われたポーズをとります。鬼に、「いいよ!」と言われたら、”氷”が溶けます。人真似をするのも、人真似をさせるのも、実はなかなか観察力が必要になりますね。走ってるだけではできないので、集中力のウォーミングアップにもなりました!

 いつものようにストレッチをしっかりとして、水分補給をしたら、さあ、ボールの出番です!

 まずは、ボールのハンドリングの上達のために個人でいくつかエクササイズをしましたね。

1)ボールを上にポーンと投げて、バウンドをさせてからボールをキャッチ。上へ投げる力加減、真っ直ぐ投げること。そして、バウンドをさせてからの距離感に慣れることが大切です。

2)スローインの形の練習。ふわっとした投げ方を意識します。

3)ボールを左足右足でゴロゴロさせます。

4)ボールを置いて、片側に立ち、ボールに近い側の足でボールをまたいで反対側に足を置きます。きちんと立ってから、もう片方の足もボールをまたぎ、足を揃えます。

5)4)ができたら、今度は、ボールに近い側の足をボールの上に置き、ジャンプをしたときに足を交代させます。左右左右と、リズム良くいきます。ジャンプが難しい場合は、無理をせずに、ボールの上にある足をボールの反対側にきちんと着地させてから、もう片方の足をボールの上に置きます。横移動を左右交互に早めのテンポでするので、少し難しいと感じるかもしれませんね。何度も身体に覚えさせましょう。

​ これらの運動は、ご家庭でもできることなので、時間を見つけてチャレンジ!!

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​距離、方向の精度が上がっています!

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​複雑なドリブルサーキットにもチャレンジ!

 次に、パス練習を行ってから、”ドリブルサーキット”に挑戦しました。

 コーンがたくさん立っている中を、ゆっくりドリブルしながら進んでいき、回れ左に90度。さらにコーンを2回手でタッチした後にドリブルで2本のコーンが立っている場所までドリブルしていき、最後にシュート!!

 これだけ複雑なコースを一度にやると、集中力も切れがちになるかと思いましたが、ボランティアやコーチの掛け声も支えになって、みんなゴールまで真剣な表情で練習に取り組めました。特に、コーン2本をタッチするのは、ボールがどっかに行ってしまわないように目で追いながらの動作です。初めての試みでしたが、みんな驚くほど上手にこなしていました。

 次に何をしなくてはいけないのか予測を立てて、自分の体、ボール、障害物との距離感をつかみながら動く。これらを同時にこなすのは簡単なことではありません。みんなむしろ、難しいチャレンジを楽しそうに行っていたのはとても印象的でしたね。よくできました!!

 最後の試合も、最後まで走り切りました。チームメイトの認識が以前よりも容易にできるようになっている気がします。誰にパスをすれば良いのか。チームメイトに任せようという気持ちと、自分が積極的にやる!という気持ちがこれからうまく混合できるようになっていくと、さらに楽しくなりますね。

 ギリギリまで試合をするので、「さよならあんころ餅」はだいたいコートの外。いつも弾けんばかりの笑顔で歌を歌いながらジャンプをしている子どもたち。今日も満足して「またね〜」と手を振ってくれました。またね!!

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9月26日

どこからともなく金木犀の香りを感じる、気持ちの良い陽気のなか、6名のお友達、コーチとボランティアで賑やかにサッカーをしました。

夏に"みんなで作るOluOluエンブレムプロジェクト”と題して、子ども達、コーチ、ボランティアのみんなでOluOluのエンブレムを作りました。そしてそのエンブレムを左胸に配置して作った新しいOluOluTシャツが出来上がり、この日のレッスンに着てきてくれた子もいました!良く似合ってる!

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左胸のエンブレムがまぶしいね!

 1)まずは、ドッヂボールでウォーミングアップ。枠の内側にいる人を外側から狙い、ボールが当たったら交代します。サッカーボールよりも柔らかいボールを使い、狙って思いっきり投げます!足を広げたりジャンプしたり、ちゃんとボールを見ながら避けることができていました。投げるときも後ろから前に勢いよく投げていました。人の動き、ボールの動き、どこに逃げるのか空間を読む、そしてルールを理解する、と、色々なことを同時に行う必要がありますが、楽しみながら取り組めました。

 2)ドッヂボールで早くも汗をかき、身体と心があたたまったところで、ストレッチ!自分で運動をする時も、怪我を防ぐためにストレッチをする習慣を身につけましょう。この日は、コーチの「1,2,3,4」の後の合いの手が少し静かだったかな?大きい声をみんなでそろえて出すと、楽しい気分もパワーアップするので、元気に声を出しましょうね。

 3)水分休憩をはさみ、次のメニューは"ボールマスター"!。なんだかかっこいいですね!

 ■まずは、ひとり1つボールを持って、ボールと仲良くなろう。腰に沿わせてくるくる回すことができたら、足を開いて八の字でくるくる回してみよう。これはかなり難しい!でもみんな、真剣に取り組んでいました。次は、ボールの上に身体を乗せてバランスを取りましたね。そして、次は浮いたボールの扱いの練習として、真上に投げてキャッチ。それが出来たら、真上に投げてキャッチする前に出来るだけたくさん手を叩く練習もしましたね。ボールを目で追いながら、落下点を予想し身体をそこまで移動させながら手も叩く、なかなか複雑な動きですが、8回も叩けた仲間もいました!

  ■1人での練習の次は、2人ペアになり、投げてキャッチの練習。バウンド無し、ワンバウンド、ツーバウンド、スリーバウンドと決めてキャッチしました。この練習も落下地点を予想しながら、受け取る場所まで前後左右に移動することが大切でしたね。

 4)「パス練習」。こちらも引き続き、ペアでの練習です。ペアでの練習は、投げる前など、名前を呼んだり、声をかけることが大切です。試合でも必要なスキルになりますので、癖づけていきましょう!

 5)消毒と水分休憩をこまめにはさみ、次に取り組んだメニューは、ドリブルからのシュート練習、題して「地雷避けゲーム」!最初はコーンからコーンを進みゴールを決めるというシンプルなドリブル練習ですが、徐々に地雷に見立てたマーカーコーンを置き、避けながら進むというドキドキなドリブル練習です。みんなとても上手に避けられ、最後の方にはコースが地雷まみれに…!それでもみな、上手にボールをコントロールしていました。お友達によっては、地雷避けにプラスして、制限時間を設け、スピードも意識して取り組んでいました。自ら難易度を少し上げてみるというやる気は、とても成長を感じました。

 6)消毒と水分補給の後は、待望の試合!前に取り組んだ"地雷避けゲーム"が盛り上がり、試合は短めに。でも短い時間のなか、みんな集中してオフェンス、ディフェンスと元気に走り回っていました。

試合前に転んで怪我をしてしまったお友達がいましたが、とても痛かった傷口を水で洗いなおした後、なんとキリっと気持ちを切り替えた表情で試合に入ってきました。きっと以前だったら、「痛いしもう疲れた、途中から入るのも嫌だ…」と思ったであろう状況です。気持ちを切り替えて戻ってきたときの様子に、大きな成長を感じました。ひとりひとりのそのような成長に寄り添いながらサッカーをすることができて、スタッフはみな、感動したり嬉しくなったりしています。

 

​気づいたら今年も残すところ少なくなってきてしまいました(1年が早いのなんの…)。これからも、参加してくれる仲間たちそれぞれのペースで、1段ずつ階段を登っていきましょう!

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​ボールをくるくる。あれ!ボールどこだ!?

​地雷がどんどん増えます

​コーチとのおしゃべり大好き!

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​試合、白熱中!

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​お片付けも楽しい!

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 【大塚コーチ、勤務先でOluOluの活動について発表

 少し前になりましたが、大塚コーチが勤務先の病院にてOluOluの活動について発表する機会がありました。内部へ向けた発表でしたが、他のスタッフの方々からは応援のメッセージをたくさんいただいたそうです。

 以下に発表の概要を紹介しますので、お読みいただけると幸いです。

障がい児向けサッカー教室OluOluの活動紹介

    2021年2月9日

大塚 匠


 

1 はじめに

  約1年前から障がい児向けのサッカー教室にコーチとして参加している。今回はその活動の概要と、感じていることについて報告する。

 

2 OluOluの活動について

 2.1 OluOluとは

  OluOluはNPO法人の法人名で、品川区での障がい児向けのサッカー教室の開催を主な活動とした団体である。“障がいを持った子供が感じるもどかしさを少しでも緩和できるよう、「障がい児が主役のスポーツ主体の習い事」をする場所を提供したい。”という思いから設立された。設立者は障がい児の親とその友人であり、2018年10月に任意団体として活動開始。その後2020年2月にNPO法人として登録された。団体の方針決定や運営はPT3名を含む6名で行っている。

2.2 サッカー教室の概要

  教室の開催頻度は月2回で1回1時間半程度、開催場所は品川区エリアの公園や体育館である。教室のスタッフはOluOluの運営理事に加え、PTを中心に保育士や学生などのボランティアが参加している。子供の参加者として定着しているのは10名程度。すべて小学生で、その疾患は脳性麻痺やダウン症など様々である。

2.3 教室の内容

  参加者は運動発達、知的発達が遅れた子など、ボールを使う以前に体をうまく使えないことも多い。教室では最初に身体の機能を高めるような運動をしてから、ボールの練習、最後に試合という流れで行っている。メニューは難易度設定に十分に注意して提供し、なるべく個別に付き添って行うよう配慮している。

2.4 その他の活動について

  NPOの活動方針は「障がい児のスポーツ・文化活動の応援団」であり、これまでには小児科医による講演会や、武道教室も開催した。

 

2.5 活動への参加方法

 団体ではWebサイトやFacebookページを作成し、参加の申し込みも随時受け付けている。募集対象は小中学生の独歩が可能な方としている。

(HP) https://www.ololusports.org

(FB) https://facebook.com/oluolusports

 

3 活動を通して感じていること

  コーチとして指導していると、個別と集団の中での行動の差異に驚くことが多い。また活動を経て、社会的行動の変化がみられることもあり、このような集団活動の重要さを感じる。また、児童の保護者から“運動する機会が少ない” “健常児向けのサッカーに参加したが疎外感を感じた”一方で、“OluOluは楽しく参加できている”等の話を聞くことがあり、健常児と比較しての運動機会の少なさを実感する。それと同時に障がい児にとっては、競技的な比較を強制されうる活動の場ではなく、各々の能力に合わせた配慮が可能な場の提供がより良いのではないかと感じている。

4 展望

 今後の展望として、活動の質の向上を目指し、指導者資格の取得や、同様な活動を行っている団体からの情報収集を行っていくことを考えている。また、アンケート等の蓄積をして活動報告を行うなども検討している。さらに、自転車や料理、登山など、参加者のニーズに合わせた単発の教室の開催も思案している。

5 おわりに

 OluOluとはハワイ語で「心地いいこと」、「喜び」を意味する。小規模な団体であり、障がい児のスポーツ活動の場の一つとしてはいい環境を提供できているのではないかと感じている。今後も継続、さらに発展させていきたいと考えている。

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【編集後記】

10月に入り、少しずつ秋の様子が濃くなってきました。コンビニやスーパーでは、栗やさつまいものデザートがいっぱい並んでいますね。食欲の秋、読書の秋、趣味の秋。色々な秋があります。季節をたくさん感じて幸せな気持ちになれると、自然と体も元気になります。ぜひみなさんなりの季節を感じてまた笑顔で練習に来てください。

​ 10月の練習は23日にあります。また31日には西薗一也さんによる特別レッスンもあります。盛りだくたんの10月も元気いっぱいに過ごしましょう!

 

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