top of page
olulogo.png
OluOlu通信

027号
​2021年11月

子どもたちの成長が眩しいです
東京でも紅葉が色鮮やかに街を彩る季節です。まだまだ遠出をして紅葉を思い切り楽しむ事は難しいですが、家の近所の散策でも色々な発見があり、充分に楽しいものです。「小さな幸せ」って結構近いところにあったりしますね。

11月13日 

10月、11月はコロナウイルスの感染状況が落ち着いていたこともあり、ご家庭の予定、学校の行事が目白押しだった方も多くいらっしゃったと思います。この日のレッスンは色々な用事があったり、寒くなりかけで体調を崩した子もいて、レッスンに参加してくれたのはなんと1人!

​「今日は一緒に、何やろう!?」と話し合いからスタートしたレッスンの様子を振り返ります。

​ 

 まずはストレッチ。どんな時でも、いきなり激しい運動をすることはせず、身体をほぐす習慣を身につけることは大切です。この日は1人でも、「1、2、3、4!」の掛け声の後にコーチ達と一緒に元気よく「5、6、7、8!」と声を出せていましたね。

​ 「ウォーミングアップ、何やろう!?」と聞いたら即「鬼ごっこ!」と答えてくれました。鬼ごっこは少人数でも大人数でも楽しめますよね。お友達とコーチ達、4名で鬼ごっこのスタート! この日はちょっと難しいルールも取り入れました。①バリアゾーン(陰)の中では鬼はタッチできない ②バリアゾーンには5秒間居られるけれどその間は片足立ち。

同時に色々な動きをしたりルールを守るのは難しいですが、遊びやウォーミングアップの中で楽しく取り入れて慣れていくことが生活にも役立つと思います。

 

 もう一戦やりたい!と鬼ごっこを存分に楽しみ、十分に身体が温まった所で、次は「お相撲」に挑戦。​お相撲は、押す力ももちろん大切なのですが、膝を伸ばした状態で立つのではなく、膝を柔軟に曲げて重心を落としてバランスとることも重要になります。何戦も挑戦して、力を上手に伝えて押すことを学びました。

​ポイントは膝の使い方

大人も真剣!

後ろに大きく脚を振れています!

 さあ、次はいよいよボールの出番です。10月31日のレッスンで西薗一也さんに教えてもらったボールの投げ方を練習します。腕を前後に回すこと。足を効果的に使うこと。何度も練習して、動きを身体に覚えこませましょう! 投げ方の基本を練習したら、次はドッジボールで実践です。2名対2名。ボールにあたったら外野に交代というルールです。人数が少ないと、攻める側でも逃げる側でも、大忙し! ボールから一時も目を離さず、そして身体を動かし続ける必要がありますね。枠の中を縦横無尽に逃げ回り、時にはキャッチしようとする気合も感じられました。ボール投げの基本をおさらいしてから取り組んだので、投げる球も飛距離がちゃんと出ていました。

 最後はサッカーのシュート練習! シュートを10本決めるまで帰れません、というルールに挑戦です。丁寧に、軸足の向きを確認しながら行うことが出来ました。また、軸足を踏み込み、後ろに大きく脚を振ってボールを蹴る、という一連の動きを、リズムよく行うことも大切だと気づいたことはとても素晴らしい成長でした。その日のお昼ご飯に食べたいもののメニューを大きい声でリズミカルに言いながら、そのリズムに合わせて蹴る、という工夫もナイスでしたね!

 レッスンの終わりは、もちろん「さよならあんころ餅」で締めくくります。ひとりでのレッスンで最初は少し面食らっていたお友達でしたが、1時間があっという間に感じるほど楽しく元気に取り組みました!来てくれてどうもありがとうございました。

 

​11月21日 

少し夕方から雨模様がうかがえていたので、微妙に雨が心配でしたが、外で運動をするにはむしろちょうど良い気温でした。最初はジャケットを着ていた子達もすぐに脱いで元気に駆け回ってましたね!

 5人の仲間が参加しました!全員がニコニコ顔でフットサルコートにやってきました。新しいボランティアも3名加わり、4名の学生ボランティアの方々が参加してくれました。こうやって新しい仲間と一緒にスポーツができることは、とても幸せですね。

 さて、この日は「みんなでボックスを積み重ねてみよう〜!」でレッスンがスタート!全員で協力しながらボックスを積み重ねていきます。声がけを意識しながら、チームワークでタワーを完成させました!

チームワークです!!

 タワーを完成させてたくさん声を出した後は、準備運動です。柔軟体操とコートを少し走った後は、10月の特別講習でやった「色々な」走り方でウォーミングアップです。

​ まずは大股歩き! 何歩で歩いて端から端まで行けるかも数えましたね。足が前へと伸びるとスピードも速くなります。足を前へ踏み出すときに、高くあげ、足の下で手を「パン!」。コツはリズムよく前へ進むこと。大きな音を出すぞ!と勢いよくみんなよく動けていました。

 そういえば、片足けんけんもしましたね。子どもたちのアイディアです。できる方の足で、できるスピードで。疲れたら少し休んでも大丈夫。できる形で、みんなニッコニコで走ってました!

 次の運動は、ボール投げ。下げなげ、上から投げ、ワンバウンド、ツーバウンド。一種類ずつこなしていきます。できる子は距離を変えて思い切り投げていましたね。強く投げたい!や遠くに投げたい!という気持ちはとても大切です。でも、常に体の使い方の基本を思い出してくださいね。しっかりと投げたい相手の方向を見ること。足の先の位置を意識すること(投げる方向へ意識を向けます)。そして、体が一番大きな動きをするフォームで流れるように投げること。無理をすると、ボールが近い位置で大きくバウンドしてしまったり、全く覆っていたとは違う方向に行くことになります。自分のペースでいいので、「ボールマスター」で習ったことを思い出しながら練習しましょう。

IMG_2793.jpeg

休憩が終わってコートに入る時も「シュッ!」みんなお手伝いが大好きです。

IMG_2785.jpeg

​ 次の運動から、ボールを蹴る練習!やっぱり基礎のパス練習からです。最初は距離を短く、そして長く!みんな蹴る方向のコントロールも随分と上達してきました。ボールを受ける相手に、右へ行くのか左へ行くのか合図をしてから蹴っても、確実にそちらの方向へ行っていましたね。時々、大きく蹴られたボールを取りに、コートの端から端を走り回っている子もいました!こういった時、以前なら誰かにボールを取ってもらうのを待っていた子が目立ちましたが、今日は自分で走ってボールを取りに行っていましたね。なんだか当たり前のことに聞こえますが、動き回ったり走り回ったりすることが練習の一部として自然にしていることも進歩です。

 パス練習の後は、シュート練習です。ゴール前のコーンの間をドリブルで進み、シュートをします。子どもたちも好きな練習なのか、自分たちでコーンを立てる場所を決めてくれたのですが、とっても難しいコースを作ってくれました!幅が狭い上に距離も近い。でも、「これくらいできるよっ!」といって顔を高揚させながらコースにチャレンジしている姿は、とても頼もしかったです。

​ ちょこちょこと小刻みなドリブルの仕方が随分とわかってきています。少しコースから外れてしまっても、正確に元の位置に戻ってきてシュートに挑戦。みんなかっこいいよ!!

 今回の試合は、学生ボランティアの皆さんが多くきてくれたので1チームが6人。いつもよりもスピード感のあった試合でしたね。10分ほどの時間をとって動きましたが、みんな最後までコートを目一杯走りました。勢いがあったため、転んだり、ぶつかってしまうこともありましたが、擦り傷以上の傷の事故はありませんでした。

 両方のチームの攻めも積極的でとてもよかったですが、それよりも自分のゴールを守ろうと前へ出てきた姿勢もまたそれ以上に素晴らしかった!誰も点数を入れる事ができなかったのですが、子どもたち全員、とても満足げな顔で試合を終了する事ができました。全力を出す子どもたちに釣られて、コーチたちもつい本気でボールを追いかける姿も見られましたね。エネルギーの相乗効果です!

​ 次回もみんなで一緒に思い切り体を動かしましょう!!!

phonto.jpg
IMG_2800.jpeg

ボールジャンケン!

⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️

【OluOlu本棚】

 

『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』 前野ウルド浩太郎 光文社 

 今回はちょっとスポーツから離れたネタをご紹介。

 できる事ならバッタに食べられたい、と思うほどバッタをこよなく愛する前野氏。バッタを思う存分研究したいという一心でアフリカに渡ります。そこでの奇想天外の経験、不器用な彼のプライベートなエピソード。そして、やはりバッタへの愛。それらが隠すことなく書かれた一冊です。

 一つのことにここまでのめり込む事ができるのか!?と少し羨ましくなるような一冊です。アフリカのバッタの様子だけでなく、アフリカの子供たち、社会、研究者のさまざまな文化的要素も盛り沢山です。アフリカに少しでも興味があれば、手に取る価値があるのではないでしょうか。

 「私は気づいたら、人との恋より虫への愛がまさっている成人になっていた。」という作者。でも、そんな人生を歩んできたことで開けた未来。人間どこでどう転がって、どういう道を辿るかはやってみないとわかりませんね。

 大切なのは自分を知ること。とことん知ること。そして、自分の良い部分も悪い部分も全部ひっくるめて全て愛してあげること。そんなことも教えてくれる本です。少し視点がずれると難しい人生論にもなりかねませんが、前野氏は、とても前向きに面白おかしく書いています。

 小学生でも読めるように全ての漢字にルビが振ってあります。ぜひ親子で読んで欲しい一冊です。

IMG_2807.HEIC

【編集後記】 太陽や水サイクルが永遠のように、人のエネルギーも循環するものです。家族の機嫌が悪いとなんだかこちらも不機嫌になってしまったり、友人と楽しくお話ができるとしばらく楽しい気持ちが続いたりしませんか?

 今回は、21日の練習からの帰りのエレベーターの中での小話を一つ。

 フットサルコートがある8階からみんなでエレベーターに乗り込み、7階でさらに人が乗ってきました。その中に80歳近い小柄なおばあちゃんが最後に乗り込みました。「何階ですか?」と私が聞くと、人懐っこそうな笑顔を向けて、「5階です。」と一言。さらに、少し間を置いて、「誤解しないでね」とさらににっこりしておっしゃいました。

 思わず「いやーー!誤解しませんよぉ」と訳の分からない反応をしてしまった私。隣に立っていた男性が「ブホッ!」と思わず吹き出してるのが聞こえました。そのあとは私は一人でニヤニヤ。ほんの5秒もなかったやりとりですが、なんだか心がホクホクしていました。帰ってからも家族の思わずその話をすると、家族の顔もニコニコ。おばあちゃんの「誤解しないでね」の一言で、みんなのちょっとした笑顔が見れた1日でした。

 いつもニコニコしていることはでいませんよね。でもほんのちょっとしたニコニコエネルギーの活用で気持ちがプラスになれると嬉しいですね。皆さんのちょっとした「ニコニコエネルギー」、いつか聞かせてくださいね。

 

bottom of page